「まんがで発見!たまごっち爆笑四コマ劇場」(後藤英貴)1巻を読んでみる。【感想/レビュー】
懐かしのキャラ達がぬいぐるみのようにひしめき合っています。
そうですこれはたまごっちの4コマ漫画です。当時リアルタイムで読んでいた漫画というわけではないんですがなんとなく懐かしくなり買いました。
昔はこういうたまごっち関連のものがたくさんありましたね。そんな90年代後半の日々に思いをはせるためこの漫画を読んでみたいと思います。
レビュー&感想
キャラ紹介
「ズキっちとかおやじっちとか懐かしいなあ…」そんな思いを馳せながらキャラ紹介のページを直視していました。
というか昔はいろんな呼び名がありましたね。まだネットが普及していない時代だったので友達同士の口伝えで間違った名前で呼ばれてるキャラもいました。
ズキっちはゴキっちとか、ポチっちはいぬっちとか呼んでる人が周りにいて統一された名前で呼ばれてなかったような記憶があります。
それと気になったのは…。
確かおやじっちとかせきとりっちは隠しキャラでしたね。ff7で言うところのユフィとかヴィンセントみたいなポジションでした。
今はゲームの隠しキャラの出し方とかはネットに書いている時代ですがあの頃はみんなで試行錯誤していました。クラスの友達同士でどうすればせきとりっちを出せるかとか話し合っていた気がします。
この漫画のイラストでもわかる通り「マスク」とか「ずきん」をかぶってるキャラがめちゃくちゃ怪しく見えるのですが、その事にノーヒントで気づけた当時の子供はすごい。我々世代をリスペクトしてたもれ。
そんなエゴイズムを抱えたオトナになってしまった自分に後悔しつつさらにページをめくると…。
プリクラたまごっちルーズソックスのトリプルパンチ
このような四コマに出くわしました。
ああ97年前後!!そう叫びたくなるような4コマです。
女子校生はルーズソックスを履き、プリクラのフレームには当時流行っていたマスコット的なキャラが鎮座する。あの頃あの時代が確かにこの4コマの中では息づいている。
そんな想いに包まれ今僕は地平線の向こうに沈む夕日に涙を流しています。
一コマ目と二コマ目にいる女子高生の髪型が片方茶髪なのもなんかリアル。(金髪かもしれませんが)おそらくこの時代から不良じゃなくても髪を染める若い人たちが増えてきたんじゃないかと思ってます。
それと茶髪の頭の子がひまわりみたいなアクセサリーをつけているのも郷愁を誘う。忘れかけてた故郷のような感覚。確かにあの時代こういうのをつけてたギャルがいたような。
そしてそれらを我々はコギャルと呼んでいたような。
忘れかけていた故郷の風景を思い出すかのように今懐かしい感覚が脳をハックしています。
久々に聞いた「ウォーク・ザ・ドッグ」
さて次はこのような四コマに出くわしました。
一コマ目で主人公がヨーヨーを使ってますね。使っていますねこれは。
使っていましたよ僕らも……。
確かハイパーヨーヨーと呼ばれていた気がします。実際彼が手にしているものがハイパーヨーヨーと同型かはわかりませんがどうしてもそれを連想してしまいます。
そしてウォークザドッグ。
この名前…。数十年ぶりに聞きました。確かにこんなテクニックが存在していたと思います。まっすぐ真下にヨーヨーを振り下ろし、そしてヨーヨーがその場でピタッと止まっているかと思いきや高速で回転し続けている。
そしてそれをゆっくりと地面に下ろすと勝手にヨーヨーが歩き出す。
それを犬の散歩に例えた様がそれです。
それなのです…。
なぜそれを犬の散歩にどうしても例えたかったかはわかりませんがしかし擬人化のスペシャリストたちが名付けたその名前を今でも覚えています。
期せずしてたまごっちの4コマでその名を聞くことになるとは。人生って本当に不思議なものですね。
何か美空ひばりがそんなキャッチフレーズの歌を歌ってたなーとか思い出しつつ本をゆっくり閉じました。
新品価格 |
おわりに
さてそんなわけで後藤英貴さん作・たまごっちの4コマ漫画を読みました。
ちなみにこの本全編にわたってめちゃくちゃベタなボケが展開されてます。以前帯ひろ志先生の「やわらか忍法SOS」最終巻をレビューした時にもそんな話をしましたがこの漫画はさらにそれを越えてベタです。
こうゆうストレートな球を投げるセンスのあるつわものだけが児童漫画家という稀有なポジションに鎮座できるのでしょうね。
漫画家へのリスペクト、そして今日2回も鎮座っていう言葉を使ってしまった自分への反省。この二つがないまぜになった複雑な感情を胸に今日はこの辺で筆をおきたいと思います。
以上。
まんがで発見!たまごっち4コマ劇場 1 (てんとう虫コミックススペシャル) 中古価格 |