帯先生の漫画版「ゴエモン4」の最終話を読む。/がんばれゴエモンきらきら道中3巻(帯ひろ志)【感想&レビュー】

がんばれゴエモンきらきら道中」 3巻(完)/作・帯ひろ志/講談社、ボンボンKC ※このページの画像はすべて同書からの引用です

「がんばれゴエモンきらきら道中」の3巻を買ってきました。

きらきら~は結構長く続いて、コミックスにして3巻分のボリュームがあるのですがその最終巻がこれです。

一応念のため言っておきますが、最終話のネタバレを含むので未読の方はご注意を…。

レビュー&感想

最終面の水気のある塔

このステージ、異様に記憶に残ってますね…。

確かヤエちゃんの能力で人魚になったりして攻略しなきゃいけないステージだった気がします。この帯ひろ志先生の漫画版でもちょくちょくヤエちゃんは人魚変化しますが、ゲーム本編でもバンバン人魚になるんですよね。

このシーンは最後の星(全体ステージ)で4人が結集して、キャラチェンジしながら難関をくぐり抜けてく…みたいな場所だった気がします(記憶と合ってるかな?)

こういう空中にあるわずかな移動エリアを飛び跳ねて渡る感じ…。昔憧れましたね。「ロックマン」(カプコン)とかでもこんなステージがあった気がします。ゲームや、もしくは現実の世界に存在するアスレチックな遊具とかでこういうのがあるとワクワクしたものです…。

【※230929追記】
レッツ&ゴーのマンガでもそんなシーンがありました。→爆走兄弟レッツ&ゴー!!1巻を懐かしみつつ読む。【感想/レビュー】

中ボス

↑敵方のボス「ハラキリセップク丸」の計画について想定外の事実を知らされ、今更焦ってしまうチャーミングな中ボスたち

やっぱこの中ボスたちは懐かしいですね。

なぜかわからないんですが、ゴエモンのゲームでは珍しく、ボス戦がミニゲームで行われるというルールだったんですが、このページを読んでいるとお饅頭たちと熱戦を繰り広げた記憶がよみがえってきます。

ちなみに帯先生のこの漫画版だけでなく、ゲーム本編でも彼らはドタバタ感のあるキャラでした(確か)。

あと全然関係ないですが、たぶんこのキャラめちゃくちゃ描きやすかったでしょうね。当時「じゆうちょう」とかいう真っ白な紙が連なった落書きノートが売られていて、そこにいろんな絵を模写した記憶があるのですがこういう絵も描いていた気がします。

棒人間イラストを卒業したすぐ後にたしなむイラストとしては完璧なデザイン…。シンプルな線で描かれた彼らは幾多の児童から模写されたことでしょう。

…などと思い出を振り返った後は、いよいよラストの決戦シーンでも眺めましょう。

ラスボス戦

↑「オテダマ」に興じるセップク丸。

さてしっかりラスボス戦も描かれています。

惑星みたいなデカさの球体を投げあうという、原作に沿った最終戦争です。帯先生の漫画版では、セップク丸の表情が丁寧に描かれていて、感情移入しやすくなっています。

驚き→納得→高笑い。

たった三コマの中で表情筋を自由に動かす彼が、ゴエモンたち義賊の前に立ちふさがる。そんな目くるめく大銀河戦争をワクワクしながら読みすすめる幸福。…と思っていましたがこの宇宙空間が銀河系かは定かではないのでやっぱり取り消させてください。作中でその辺触れていたかもしれないのですがすっかり失念しています。

さて。

その後はなんやかんやあったのちに…

【追記・2023年8月16日】ーーー

最終回のラストページに関する記述を削除しました。

「最終回の発表から20年以上がたっている」
「レビュー/感想/批評が目的である」

とはいえ、最後の最後のシーンに関しては引用を控えたほうがいいかもしれないとおもいそうしました。(著作権者の方から削除の申し出があったわけではなく自主的に、画像と感想/批評を削除しました)
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さて本編はこれで終わりなんですが、コミックスのページ数が余ったのか?はたまた、特に理由はなくサービス精神で挿入したのか…?

巻末には「番外編」的な漫画がインサートされています。

番外編

↑「浦島太郎」をオマージュしたような内容の番外編(の一部)。なぜこのページを選んだのか、自分でも定かじゃない。

「ゴエモン」の単行本にはまれにこういった、「原作となったゲームとは全く無関係のアニオリ的な内容のやつ」が収録されていることがあります。

このようなアナザーストーリーを垣間見るのも、ゴエモン(帯先生作)の醍醐味です。

「たーいやひらめのまいおどりー」…。

そう言って、普通に水着姿でラインダンスを踊っているのはどういうことでしょうか。「舞い踊り」っていうんだったら和服じゃないでしょうか。

そんな我々少年少女の疑問を打ち砕くように、「いいんだよこれで」という帯先生の情熱が伝わってきそうです。

不謹慎かもしれませんが、天国でもずっとこんな漫画を描いていてほしいものです。

そんなわけで、きょうはここまで。

【追記・2023年9月29日】この読切マンガに関しても単独でレビューしてみました→読み切り版がんばれゴエモンを読む。(ゴエモンすてきな休日IN宇宙)【感想/レビュー】

【24年2月1日追記】過去のゴエモンシリーズが電子書籍化されました!

今まで帯ひろ志先生のマンガ版ゴエモンは長らく「ゆき姫救出絵巻」以外は電子化されていませんでしたが、(このページでレビューしている「がんばれゴエモンきらきら道中3巻」を含め)過去のマンガ版ゴエモンがkindleで配信されるようになりました。

kindle版(リンク)

がんばれゴエモンきらきら道中僕がダンサーになった理由(3)

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