80~85年生まれ必読の書/「ピコピコ少年」の感想&レビュー
僕がめちゃくちゃ好きな漫画があります。それがこの「ピコピコ少年」。
作者は1979年の生まれで、1985年生まれの僕とは6歳も離れているのですが、彼の少年時代の思い出が自分とあまりにもリンクするのです。
もちろん何もかもが完璧に一致というわけではありません。
しかし彼の子供の頃の思い出を描いたこのピコピコ少年という漫画を読むと、ああこんなこともあったなあ、という気持ちにさせられるのです。
おそらく「この漫画は1985年生まれの人が描いた」と聞いても僕は信じたでしょう。
今回はこの漫画の話をします。
※ちなみに、ほぼ全編懐かしいなと唸ってしまうような作品なので特に懐かしいと思うところだけをピックアップして話したいと思っています。
感想&レビュー
ゲームとの「初遭遇」はゲームウオッチ
生まれて初めてやったゲームはゲームウォッチのドンキーコングだった
というシーンがあります。
僕も最初にやったゲームはおそらくゲームウォッチだったと思います。
「ドラゴンボール」や「OH!MYコンブ」と言う、漫画原作のあるものをゲーム化したタイプのものをよくやっていました。
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「OH!MYコンブ」のやつは確か、何もない上空から飴が次々降ってくるという奇妙なゲームでした。
それをお盆的なものでキャッチし続けるという、ある種苦行のようなものだったのですが僕は嬉々としてそれをプレイしていたのです。
しかもそれに飽き足らず、なんか侍的な格好をした2頭身のガンダムを操るというこれまた謎のゲームに興じていたこともありました。
そんな「初めてのゲーム経験はゲームウォッチ」という自分の個人的な思い出とリンクするシーンがあったのもあり、僕はこの漫画にのめり込んでいきました。
駄菓子屋の前にある、屋根型のゲーム機
このマンガ内には駄菓子屋のシーンも出てきます。
僕も幼少の頃近所に駄菓子屋がありました。
当時としても駄菓子屋の存在はもう珍しいものになっていました。
年季の入った店の前にある、屋根のついたゲーム機。
子供ながらに「面白そう」とワクワクしたのを憶えています。
なぜ屋根がついていたのかあの頃は不思議だったんですが、おそらく日光の光で画面が見えなくならないように屋根がついていたのでしょう。
「まるで小さなコックピットの中でレバーを握っているようだ」という感覚を感じながら格闘ゲームをやっていたのを、昨日のことのように思い出します。
小規模なファミコンショップ
↑画像は、作者が欲しいゲーム機(pcエンジン)を探してファミコンショップを巡っているシーンです。
このシーンを見てやはり懐かしいなと感じてしまいます。
昔はファミコンショップがたくさんありました。
今はブックオフやゲオなどのチェーン店がほとんどですが昔はそういったものに属さない、小さなファミコンショップがたくさんあったんです。
まさにこの画像にあるように、いかにも個人で頑張って経営してます感のある、敷地面積があまり広くないお店がありました。
僕はそういうお店が大好きでした。
もちろん今もブックオフなどの中古店に行ったりもしますが、あの独特の空気感のコンパクトな店内に入ることはもうないのかなあと思うと寂しく感じます。
唯一チェーン店でそういう空気感があったのは「電脳遊戯台」というゲームショップでした。
親の車で連れて行ってもらって、車のドアを開いた先にあったあの小さなファミコンショップ(電脳遊戯台)…。
そこで中古のプレイステーション(本体)を買ってもらったのですが、その箱を抱えながらよたよたと車の中に入っていったことを今でも忘れることができません。
ちなみに主人公はめでたくゲーム機を持ち帰ることができたのかどうかはネタバレになるのでここでは書きません。
おわりに~白い弁当箱~
最後は白い弁当箱みたいなデカいサイズのゲームボーイを見てお別れです。
このゲーム機は当時「革命」でした。
漫画内でも言及されていますが、ゲームを持ち運ぶことができるというのが最強でした。
しかもゲームウォッチより明らかにゲーム性が高い。その点でもあまりにも最高すぎて、一生それを抱いて布団の中にくるまっていたいと思うほどでした。
これを無理やり短パンのズボンのポケットにねじ込んで、公園に持ってって友達とポケモンをやるのが本当に好きでした。
そんな懐かしい思い出に押しつぶされて、バラバラになってしまいそうなのでこの辺で幕を閉じようかなと思います。
このマンガのなかには他にもゲームギアなどの懐かしい話題や、作者の友人である「山田」さんとのエピソードなどいろいろ見どころがあるので、気になった方は書店などで探してみてください。
それじゃ、また。
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