「インターネット60万人のデジタルペット大作戦」の感想&レビュー。
↑「インターネット60万人のデジタルペット大作戦」たまごっち倶楽部とその仲間たち (著)/出版社: ごま書房/1997年発売 ※このページで引用している画像はすべて本書のものです。
127ページ
『インターネット60万人の』という文言にビビります。
この当時(97年)はネットをやってる人がほんとに少なかった…。85年生まれの僕としては、同級生でほんとに一人か二人くらいしかパソコンを持っている人がいませんでした。
…などという本筋と関係ない話から入ってしまいましたが、この本はデジタルペットの本です。
この本の存在自体は知っていたんですが、中身がどんなものか一切知りませんでした。グーグルで検索しても感想記事を書いている方が全然いない…。ならば自分が入手して、肉眼を用いてレビューするしかない、と思い立ち、買いました。
ということで今日はこの本の話をします。
インターネット60万人のデジタルペット大作戦 (たまごっち研究リポート) 中古価格 |
□レビュー
●目次
目次を開くと…なんということでしょう。
子供の頃に、ガチャポンの大当たりや、玩具売り場で見かけたデジタルペットたちの名称がズラーッと並んでいます。
それらが記載された部分の右端を見ればページ数が書かれている。ここをめくれば…あの日、
「たまごっちが手に入らないのならばこれでイイから手に入れたい!」
「むしろこっちの方がデザイン的に好みだ!」
とか思っていたアイテムを再びこの目に焼き付けられそうです。
ちなみに目次右ページはコラム的なモノが中心で、電子ペット本体についてというより、「裏技」的なモノの特集が大半を占めます。
●昔所持していたもの
まずは昔持っていたものからめくってみよう…。ドキドキ。
ペラッ
バーチャルペット ペンピィ(ユニオントレーディング)
ペンピイ…!!
ペンピイだ!懐かしい!
友達が「正直飽きたから500円くらいで売ってあげる」と提案してきて、それに「よろこんで!」と応えて買ったペンピイじゃないか!久しぶりです!
「地球を守るために派遣された」という裏設定は今知ったけど、そのお姿はあの頃のまま…。
「キャラクター大公開」と書かれたページには、愛くるしいペンギンの姿が描かれたドット絵に紛れて「ゴキブリ的なルートもあったんかい!」という真実も垣間見える。一番右上のやつに変貌していたら終生までのトラウマになっていたことは間違いない…。ありがとう時の運。
具体的にどう成長したかは正直失念してしまったけど(かすかな記憶をたどれば左の段の上から二つめか3つ目だったと思う)、比較的ノーマルなペンギンになってくれてよかった…。
●こんなのもあったの?
なっ…腕時計!?
初めて見ました。こんなのもあったんですね…。
「ふだん使うかどうかは、キミの根性しだいだ!」
という説明書きから察するに、「この当時からこの時計はセンス的にかなり勇気がいる」品物だったことがうかがえます。確かにこれをつけて最寄りのパーティに出向くのは勇気がいる…。
●マジで欲しかった海外版のやつ
海外版のデジタルペットなんてのもありました。
このエイリアンのやつ…。
これマジで欲しかったなあ…。
小5か小6の時、この本によく似たタイトルの「デジタルペット大全集」っていう本を持っていて、そこに載っていたんですよ。このデジぺの購入方法が。
確か「FAXとか使って買える」って書いてたんですけど…。結局買わなかったなあ。海外にFAX送るってのが、なんだかわからないけど当時怖くて…。
今だったらネットで、海外のサイトにスマホでアクセスするのに一切の躊躇なんてない時代ですが、当時は言い知れぬ畏怖があったんですよね。
ブルーのデザインの本体とか、パッケージの感じとかなんかすべてがカッコいい。
今見てもおしゃれでワクワクしますね。
□おわりに
さて、最後は「デジぺINDEX」を見ながらお別れです。
ご覧の通り、(メインである「デジぺカタログ」以外のページは)すべて2色カラーです。
「できれば全ページフルカラーであってほしい!」
という僕の願いは電子回路の海へと消えていきました。
しかし、いいんです。懐かしい思い出に浸らせてくれましたから。
ありがとう、デジタルペット大作戦。君のことは忘れない…。