小学生ぶりにシルヴァ・マリアを見るためスーパービックリマン3巻を読む。【感想&レビュー】
いきなりですがスーパービックリマンの3巻を読みたいと思います。
なぜこれを読むかというと子供の頃にこの漫画の中で目撃したマリアというヒロインキャラが忘れられないからです。
僕の遠い記憶の中ではそのマリアというキャラクターは、
・神殿?か地下?みたいな場所で眠っているお姫様みたいなキャラ。
・何かのきっかけで目を覚ましその後は主人公たちと旅を共にする。
・いつもうつらうつらとしていて立ちながらでも眠ってしまう。(そしてそれを別のキャラに注意されるのだが、その時の注意の言葉が「(マリアはみんなの話を聞かず)寝てます」。)
・かわいい(※一番重要)
……断片的ですがこんな特徴を持ったキャラクターだったと思います。
そんなマリアというキャラクターが登場するのがこのスーパービックリマンの3巻だということを知りネットで取り寄せゲットした次第です。
ということでこれを懐かしみながら読みたいと思います。
感想&レビュー
今巻の目次
今巻の目次です。
間違いなく第2章でマリアが登場することが分かります。ちなみに第1章でアスカというキャラも初登場するみたいですがこのキャラクターはマリアとは全く無関係。ですが主人公たちと同行する仲間ではあります。
と目次を振り返ったところでいよいよマリアの登場シーンを眺めましょう。
シルヴァ・マリア登場
「きれいなこだね……。生きてるのかな。」
「スーパービックリマン 第3巻」 (小学館/てんとう虫コミックス) 漫画・おち よしひこ/脚本・窪内 裕
と主人公たちが目視する先にはマリアの姿が。
そうこのキャラクターです。
記憶とめちゃくちゃ一致します。正直このシーンを見た時これだ!みたいな声が小さく出てしまいました。まさにこのシーンを当時コロコロでリアルタイムで読んだ記憶がめちゃくちゃあります。
なんだかよくわからない、意味ありげな神秘的な場所で眠る女の子。その女の子を訝しげに見つめる主人公たち。ほとんど記憶の通りです。
唯一記憶とちょっと違うなと思うのは主人公がちょっと顔を紅潮させていることぐらいですかね。「もしかして気があるのか?」と思わせるぐらいの照れっぷり。
「色気のない旅の仲間に美しい紅一点が加わりそうだぜげへへへへ」
みたいな感じじゃなく初々しいところがなかなか清々しくさわやかで良いですね。
などと思いつつさらにページをめくると…。
美少女!…だけどギャグキャラ
ギャグキャラとしての真価を発揮するマリアの姿が!
そうですそうですこれもめちゃくちゃ記憶の通り。コメディエンヌ的な立ち位置でもあるんですよこの子は。
それと周りの書き文字もいいですね。めちゃくちゃ90年代前半の漫画を読んでるなあという感じがします。最近の漫画だとあまりこういうのはないですよね。
作者の人の直筆と思われる文字がコマの空白に踊るこの感じ。最近の漫画だと登場人物のセリフは吹き出しの枠の中に(しかもパソコンで打った文字で)ほぼ全部納めるイメージがあります。
マリアの立ち居振る舞いも、この漫画的な描写も懐かしいなと思いつつ他のページも見ると…。
「ねてます。」
やったぜ!
このシーンもちゃんと3巻の中で描かれていました。正直なかったら4巻とか5巻も買おうかと思っていたんですが助かります。ありがとうスーパービックリマン3巻。
先ほどはドタバタコメディ的なコメディエンヌとしての輝きを放っていましたが今回は天然系少女のようなまたたき。
マリアというキャラクターの奥深さを時を超えてもう一度体験できて嬉しいです。
ところで話は変わりますがふたつ目の画像でマリアが別の服を身にまとっていると思います。これは旅の途中でなんとなく気分転換したくてブティックによって着替えたとかそんな感じじゃありません。
なんかマリアは戦闘時別のコスチュームになるのです。(※というか厳密に言うと他のキャラクターたちもそうなる。)
……と悠々と語っていますが僕自身実はそのことを結構忘れていました。むしろそれがスーパービックリマンという漫画の面白さだったり肝なんじゃないかとすら思うのですが肝心の部分だけゴッソリ忘れてます。
なぜなのか。
おそらく僕が特に好きなのは今まで紹介したギャグシーンや、もしくは以下に紹介するシーンだからなんでしょう。↓
喧嘩するほど…
出ましたよ「喧嘩するほど仲がいい」的なシーン。
電撃ピカチュウの時(※)にも散々話しましたがやっぱりまた話したい。なぜなら僕はこういうシーンが大好きすぎるから。
(※)→サトシとカスミのラブコメを懐かしむため、読む。~電撃ピカチュウ2巻(小野敏洋/おのとしひろ)【感想/レビュー】
1枚目の画像では、後から仲間入りしたマリアがそれまでの仲間3人の関係性を眺めていろいろ想像しています。どう見たって喧嘩しているように見えますが、マリアにはその喧嘩の向こう側にある本質的な仲の良さを見いだせているのでしょう。
……まるで俺じゃないか!
マリアは俺だったのか。俺は天然ギャグキャラ美少女だったんだそうだったのかと思いながらこのほっこりシーンを満足げに読みました。
そしてこのエピソードの終盤では…↓
仲間の1人であるビシュヌ・ティキに、仲間として信頼されている証に石版を預けられるシーンが…。そして満足げに「ウン」と小さく頷くマリア。
なんて可愛いんだ。
なんて可愛いんだ、俺。
そんな感動が胸を包みました。今までいろんなマリアを見てきましたけどこのシーンのマリア(つまり俺)が一番可愛いかもしれない。
そんなわけのわからない文章を書いていると脳がバグってきました。
ただ一つわかることは頑張ってこの三巻を探して買って良かったなという思いです。
ドラクエやFFで育った身としてはこうやってパーティーメンバーがどんどん仲良くなっていく過程がやっぱり好きなんです。子供の頃の懐かしい、そういった思いを思い出せたので満足です。
スーパービックリマンよ、そしてマリアよ永遠なれ。
(ところでこの「永遠なれ」っていうセリフ何の漫画のセリフだったっけ。……ゲームか何かだったっけ??忘れました)
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