ホップ★ステップ賞selection 10巻を懐かしみながら読む。【感想/レビュー】

「ホップ★ステップ賞selection 10」 (集英社/ジャンプコミックス/ジャンプ編集部 )

小学生のころ、なぜか好きだったコミックスがあります。

それがこのホップステップ賞シリーズ。簡単に言えばジャンプでデビューを目指す新人漫画家さんたちが書いた読み切り作品を集めたものです。

僕はこれを定期的に買っていました。

近所に小さな町の古本屋がありそこで一冊200円ぐらいで売られていて小学生のお小遣いには非常に優しかったので…。(ちなみにその古本屋は近所にブックオフが出来て潰れてしまいましたが…)

ということで今日はこの思い出深い、ホップステップ賞10巻を読みたいと思います。



作者&タイトル一覧

岩舘直樹「ア ソード イズ ノーネーム」
飯島じゅん(夾竹桃ジン)「必殺!!家族戦隊家族マン!」
松崎香世子「WILD FAMILY」
岩田康照(岩田やすてる)「SCATTER BRAIN」
浅野ひろし「タケル」
江原正一「マジシャンズ」

感想&レビュー

江原正一/「マジシャンズ」

ド迫力 !!

江原正一さんの「マジシャンズ」のワンシーンです。

魔法が使える主人公が敵を倒すという退魔物はジャンプでは珍しくありません。ただトランプのカードを介して魔法を放つという展開が結構斬新で好きでした。

それと今思えば新人さんとは思えないぐらい大きなコマの使い方が上手ですね。しかもドドドという擬音が、このページだけで3つのコマにまたがっているので技を放った時の衝撃の大きさがはっきりこちらにも伝わります。

…と王道のバトル漫画を読んだ後は一風変わったこちらの漫画を。↓

松崎香世子/「WORLD FAMILY」

やっぱり迫力のあるシーン!

だけど先程の王道の少年漫画的な展開とは少し違う。松崎佳代子さんという方が描かれた「WORLD FAMILY」という作品です。

僕がそう感じただけなのかもしれませんがちょっと少女漫画っぽい作風かなとも思いました。少年漫画的な派手なアクションと少女漫画のような繊細さ?が組み合わさった漫画でこちらも結構楽しく当時読んでいた記憶があります。

そして最後に紹介するのは、意外な主人公が活躍するこの漫画。↓


浅野ひろし/「タケル」

浅野ひろしさんという方が描かれた「タケル」という漫画のワンシーンです。

メガネ美少女が主人公!というやはり少年漫画の法則を覆すようなワクワク感。

「そんなの私たちが追い祓ってあげるです!」

浅野ひろし「タケル」/「ホップ★ステップ賞selection 10」 (集英社/ジャンプコミックス/ジャンプ編集部 )

というタラちゃんもビックリの言語感覚で少女を励ますその姿が爽やかでいいですね。そして払うではなく祓うという言葉を使っていることに注目。そうですやっぱりこの漫画も非王道かと思いきや王道、退魔物です。

女の子にしては珍しく「タケル」という名前なのが若干引っかかりますが実はこれもある伏線になっていてバトルシーンで真意が明かされるのですが、その点も含めて個人的にはかなりお気に入りの漫画でした。

終わりに

といったところでホップステップ賞10巻の感想はここでおしまいです。

久しぶりに読み返していたらやっぱり面白いなと思ったのでいつか別の巻も発掘できたらまた感想とレビューを書きたいなと思っています。

それではまた。

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