懐かしみながらハーメルンのバイオリン弾き13巻を読む。【感想/レビュー】

「ハーメルンのバイオリン弾き」13巻・渡辺道明(エニックス/ガンガンコミックス)。昔ながらのRPG 的世界観の中でキャラクターたちが躍動するストーリー漫画 ※このページで引用している画像はすべて本書のものです

ハーメルンのバイオリン弾き13巻です。

押入れの奥から出てきました。
なぜかカバーがどっかに行っちゃって裏表紙が丸見えでしたが、久々に懐かしい漫画と再会できたので早速レビューしたいと思います。

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感想&レビュー

可愛いオカリナ

仲間の一人オカリナ。上の図は父親であるオーボウ(黒いカラス)と戯れるほのぼのシーン。

懐かしいですね。
オカリナです。

では!行ってまいります!!

とセリフを言った後のこのたくましい笑顔。素晴らしいです。それと効果音の「バサッ」という文字の存在感もいいですね。「ハーメルン~」は「バン!」とか「バサッ」とかカタカナ表記のデカ文字がコマ内で躍るのが特徴的でした。この効果音も込みでキャラを引き立たせる演出になっていた気がします。

キャラクターといえば…。

この漫画は主人公ハーメルやライエルといった男キャラも魅力的なキャラが多かったのですが、女性キャラも負けず劣らず魅惑的な人物の山でした。

個人的にはサイザーというキャラが1番好きだったんですが、その側でいつも親友や保護者のようにつきまとっていたこの純朴笑顔の相棒(オカリナ)も好きでした。

ところでそのサイザーはというと……。

ライエルとサイザーの、最高の「茶番」

このような茶番劇↓に巻き込まれていました。

↑ライエルとサイザー。シリアスな話が始まるかと思いきや…

↑好意を寄せる相手であるサイザーに対し、ライエルが勝手に妄想を膨らませる。

あったなあ、こういうシーン…。

ハーメルンのバイオリン弾きは基本的にはシリアスなお話なんですが、途中途中で本編と関係のない素敵な茶番劇が起こる。これがむちゃくちゃ好きでしたね。

懐かしい。

というかむしろこの茶番が見たくて読み進めてたって読者の人も多いんじゃないでしょうか。

単純に強いキャラクターが無双するみたいな漫画も面白いと思うんですけど、仲間同士がこういう化学反応を起こすギャグシーンなんかも僕は大好きでした。あと世界観ガン無視でいきなり現代の教室のシーンみたいになるのとかもこの作者の人のセンスが感じられて面白かったです。

また1巻から読み返したくなりますね。

パンドラ(ハーメルの母)

↑清楚で可憐なハーメルの母パンドラ

↑…かと思いきややはりぶっ飛んだキャラであることが明かされる

読み進めてびっくり。
13巻ではハーメルの母も出てきました。

……そうか、13巻だったんだ。この強烈キャラが出てきたのは…。

大魔王ケストラーと結ばれたが故に、差別を受け人間不信となってしまったパンドラ。そのパンドラが回想シーンで出てくる回。これが13巻に収録されてたんだ…。今思い出しました。

個人的にはハーメルンの中でも特に好きなギャグシーンです。
というかこのキャラ本当にいいキャラしています。漫画じゃなくてリアルに存在したら怖いけど、二次元の世界の中だとちょうどいい個性。そして普段はめちゃくちゃ美人。

最高です。

あとやっぱり『マラソン大会』という現代的なフレーズが出てきますね。

そうこれなんですよ。
この次元や時空を超越してしまうやりたい放題感―――これが素晴らしいなと思います。

などと感慨にふけったところで、そろそろこの辺で…。