新・ジャングルの王者ターちゃんの最終巻の感想。【レビュー】※ネタバレ注意
ターちゃん。
子供の頃、コミックスも集めて読んでいたターちゃん…。
しかしなぜだか最終巻だけは買ってなかったので結末はわからずじまい。
なので、文庫版を入手し読んでみたのでレビュー&感想を書きます。
※以降、最終巻に関する重大なネタバレがあるので注意してください
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レビュー
アイコラ並みの風体
さていきなりびっくり。
中国編で大活躍した、白華拳の趙(しょう)がえらいことになってます。
黒龍拳・李功(りこう)が4コマ目で指摘しているように、ムッキムキのハッスル人間になってます。
ターちゃんの体に無理やりコラージュで趙の顔を貼りつけたかのような違和感。この違和感が癖になる日もそう遠くはないと確信しています。
そして李功が18歳、趙が16歳と書いてます。ティーンエイジャーにしては眼(まなこ)が輝きすぎです。この絶対的な輝きが白華拳の未来を照らすのでしょう。そんな世迷言(よまいごと)さえ浮かびそうなほど、僕は彼らの現在に感動しています。
●ラスボス・虫人間登場
さて最終巻ではラスボスの虫人間が図のように空飛ぶ艦から召喚されます。
しかしさっきのムキムキの趙を見た後だとインパクトに欠けます。
ムキムキの趙の方がバリバリのラスボス感が出ていましたので、こんなに異形なのに中ボス感さえ感じます。
それと全然関係ないですがこの登場シーンの構図かっこよすぎませんか?なんかわけわからん生き物が異空間から招令される際は絶対この構図!って感じの構図ですよね。何も書き込んでない「無」の部分も含めてアートって感じがします。
そんな芸術家魂を感じた後は、この話題。↓
ターちゃんとジェーンのこどもたち
さて最終巻の見どころといえばここも外せません。
なんと最後にしてようやくターちゃんの子供たちが登場します(しかし右端の一人を除けばすべて回想シーン)。
図のようにかなり多産だったようで(まさかターザンとかけたとか…?いやばかな)、生まれてきたたくさんのきょうだいたちはみんな地球貢献のため奮闘しているという事実も発覚。
個人的には一番左の男性が最も父親似な気がしますが、腕っぷしも一番なのでしょうか。
かつて単行本の読者ページ(文庫版では削除。巻末に読書感想文的な読者コーナーがあった)で何度か「ターちゃんには子供はいない(登場しない)んですか?」的な質問が来ていた記憶があるんですが、その答えがラストで明かされるなんて…なかなかオツなことをなさるじゃないですか…。
という感慨もぶっ飛びそうになるほどの、意外な展開が待っていようとは。
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おわりに(ちょっとラストのネタバレ注意)
さて個人的に気になった箇所は以上です。
最後にちょっとだけ最終話の一部を。エンディング後にターちゃんたち主要メンバーのその後がワンカットずつ明かされるんですが、意外にも智光がヘレンちゃんと結婚していました。ヘレンちゃんがナレーションに対して「なんで」とツッコんでいますが、理由を問いただしたいのはこちら(読者側)も同じです。
しかしそれはそれとして、「新」がつく前の元祖ターちゃんの頃からの出演者だったヘレンちゃんが、最終巻の前半では「魅力的な大人の女性」として帰還し、その後最終ページを飾るというのはなかなかこれもオツな感じがします。
それとちなみに…。
最終巻全体としてはちょっと駆け足気味だったので「打ち切りなのかも」という不安もありましたが個人的にはほっこりする感じで終わってよかったと思うラストでした。気になる方は最終巻をどこかで探してみてください。
…といろいろ振り返ったところで、とりとめもなく書き続けてしまいそうなのでそろそろこのへんで。