ツンデレな姉・レーアを見るためひさびさにジャングルの王者ターちゃん5巻を読む。【感想/レビュー】
あーレーアが見たい。
ジャングルの王者ターちゃんに出てくるレーアが見たい。
あのツンデレっぷりを今一度拝みたくなってきました。
「レーアって誰?」
という方に一言で説明すると、ターちゃんのバンパイア編に出てきたシーマっていう女の子の姉です。
(※シーマに関しては→「ヴァンパイア娘・シーマを久しぶりに見てみたくてジャングルの王者ターちゃん4巻を買った。【感想/レビュー】」)
そのツンデレバンパイア姉さんレーアが初登場した「ターちゃん5巻」が手元にあるので、レビュー&感想を書きたいと思います。
涙を見せるレーア
さて、レーアです。
彼女はターちゃん一行&シーマの敵として登場します。
なので上画像1コマ目で
「目を覚ませシーマ」
と険しい顔で攻め立てています。しかしそんなレーアも、シーマにキレられてからは優しい姉の表情へと変わっていきます。
そして続く下画像では唇を結んで涙ぐんでいるレーア…。
どうですか?これ。
良くないですか?
一見めちゃくちゃ怖そうなキャラかと思いきや実はきょうだい想いだったって最高ではありませんか?そのうえ吸血鬼で美形でスタイル良しで完全に主人公じゃないですか。この漫画内では脇役ですけどほかの漫画だったら主人公かヒロインになれそうじゃないですか。みなさん。
とか思ってる場合じゃないんですよ。
次のシーンでレーアは危機にさらされてるんですから。↓
ターちゃんに助けられるレーア
画像は、いろいろあって壁に磔にされていたレーアがターちゃんに助けられる…というシーンです。
どうして敵である自分を助けてくれたのかと尋ねるレーアにターちゃんは笑顔で答える。その所作を眺め一瞬の間ができるレーア。
いやいや…
意識してやってるわけではないとはいえ、ターちゃんよ、男前過ぎるじゃないですか。さっきまで僕はレーアに夢中だったのにこのシーンはさすがにレーアに夢中ですよ。レーアにしか目がいかない、助けてくださいおじいさん。
アルプスが私を呼んでいる。
ジャングルよりももっと大きな声で呼んでいるわおじいさん。
ツンデレるレーア
さて、いよいよ冒頭で書いたメインディッシュ。「ツンデレ」るレーアを見ていきましょう。
「ふっ うすぎたない人間の中にも少しはましなやつがいるんだな」
いい一言ですね…。
そうです、この一言をきっかけにレーアは仲間側につくんです。これぞまさにツンデレ。日本の誇る様式美。いや外国から来た概念かもしれないけどとにかくいいですね。
90年代当時は「ツンデレ」って言葉を聞いたことがなく後から出てきた単語なのかもしれませんが、今思えばまさにこのシーンこそ「ツンデレ」じゃないでしょうか。少なくとも自分はそう思います。
あ、それと…
「ばっ」っていうかっこいい効果音とともに剣をふるうコマを見て思ったんですが、なんとなくFF6のセリスっぽくもありますね。個人的にはセリスも好きだったんですがあのキャラもツンデレ女剣士だった気がする…。
いや自分が脳内で勝手に理想化してそういうキャラに記憶を改ざんしてしまってるかもしれませんが、いずれにしてもレーアやセリスみたいなツンデレキャラは魅力的に感じます。
(あと関係ないけどセリスも壁に磔にされてたっけな…)
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おわりに~父の敗北に複雑な思いを持つレーア~
さて最後は少し悲しいシーン。
ヴァンパイア編の大ボスでありレーアの父でもある「ダン国王」の敗北にうなだれるレーアです。
レーアの話と逸れますが、この「ダン国王」無茶苦茶強かったなあ…。さっき「敗北」って言葉を使いましたけど実はこの後復活して、姿を変えまたターちゃんたちに牙を向けてくるんです。
そこからはもうハチャメチャで…。
のちの「軍神アぺデマス」とか「クローン」戦並みの接戦に持ち込まれるんですよね。
「終わったな あわれな最後だ…」
というレーアのセリフに油断してたら宇宙人みたいな姿になって起き上がったのめちゃくちゃ怖かったなあ…。ヴァンパイア編は全編通してちょっとだけ「ホラー漫画」感を感じました。
ただヴァンパイア編のラストで見せた「あのシーン」は素晴らしかったです。「最後の最後に感動シーンもってくるの!?」みたいな…。いや感動シーンというか、「やはり『親』なんだなあ…」みたいな。
…などと書いていたらやはり結構な文字数書いていたようで、そろそろ終わりにしたいと思います。
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