サトシとムサシのガチゲンカ回。~電撃ピカチュウ3巻(小野敏洋/おのとしひろ)【感想/レビュー】
「一体どこに売ってるんだ!?」
そんな苦痛を抱えつつもようやく手に入れました。
電撃ピカチュウの3巻です。
ネットでも定価を超える値段で売られ、そして電子化もされていないこの作品。
ようやくゲットしたので懐かしみながら読みたいと思います。
感想&レビュー
「剣盾」風ポケモンリーグ
なんということでしょう。
剣盾みたいな感じのポケモンリーグが開催されています。
この漫画自体はご存知の通り「ポケモン赤緑」を原作として作られています。そしてその原作では四天王と主人公が狭い部屋で一対一で戦うという描写のみ。
にもかかわらず小野敏洋先生のこの漫画版では…。
約20年後に発売された「ポケモンソード・シールド」(通称・「剣盾」)のようなポケモンリーグを描いています。
これは未来予知…?
ワーワーと鳴り響く歓声。
サッカーコートの様なフィールド…。
そして参加者のなかには、(主人公だけではなく)冒険の途中で出会った仲間も…。
90年代に、すでにこのタイプの「ポケモンリーグ」を描いていたとは、びっくりです。
(※もしかして64で発売された「ポケモンスタジアム」を意識してるのかな?)
今巻のほのぼのシーン
さてびっくりした後は今巻のほのぼのシーンを眺めましょう。
前回レビューした2巻同様、仲間たちとのじゃれつきが見られます。
このじゃれつきがいいんですよね。
こういう戦いと戦いの間の砕けた空気の良さ、わかりませんかね?
ブランクのせいで一回戦で負けたと豪語するジムリーダー二人にサトシが食ってかかる。そしてあえなく反撃に合うこの構図。たまりませんね。
一体何がたまりませんかわかりませんけど、そんなほのぼのシーンを見たあとはドタバタバトルを眺めましょう。↓
ムサシとのガチゲンカ
さて今回の見所はポケモンリーグだけではありません。
ポケモンを使わずに主人公が直接戦うという描写が見られます。
これが3巻の魅力の一つでもあると僕は勝手に思っています。
そういえばポケモンの最新作でもある「アルセウス」でもキャラクター自身がポケモンと戦う?ことができるそうです。(「しずめだま」って言うアイテムを投げたりするとかなんとか)
これも未来予知ってやつかな…。
時代を先取りしすぎていることに驚嘆してしまいます。ちなみにサトシは悪の権化ロケット団と果敢にも戦っていますが…
この直後彼に悲劇が訪れます。
そうです。
敵もダイレクトアタックをしてきたのです。
「このマンガ本当にポケモン?」
と疑問に思うかもしれませんが大丈夫。この数ページだけです。他のページはちゃんとポケモンしてるので安心してください。怯えなくていいんです。
いい気になるな!このガキ。
と言ってみぞおちに膝を入れまくっていますが大丈夫。
このシーンだけですよ。
ちなみに余談ですがムサシとコジロウを見ていると何とも懐かしい気持ちになりますね。子供の頃にアニメで見ていたフォルムと結構近い。
もちろん小野敏洋先生の作品なので、「インカちゃん」や「熱筆!まんが学園」風味の絵柄ではあるんですが、昔アニメでやってたポケモンっぽくもある。好きなデザインですね。
…とかなんとか考えつつ、そろそろ締めです。
おわりに~ムサシ確保~
さて最後は結局捕獲されてしまったロケット団を眺めて終わりましょう。
何でこのコマを最後にチョイスしたのか?
それは誰にも分かりません。
しいて言うならこないだ「がんばれゴエモン」の漫画をレビュー(※)したからでしょう。あのマンガにも、ヤエちゃんというキャラクターの鬼気迫る素晴らしいシーンがありました。
(※伝説の「ヤエちゃん×スキヤキ回」収録が収録されたがんばれゴエモンきらきら道中1巻(帯ひろ志)を読む。【感想/レビュー】)
その残像が残っていたため、それと似たこのようなシーンに着目してしまいました。追いつめられる悪、そこに駆け付けるポケモン博士。クライマックスあふれる素晴らしき構図に舌鼓を打たせていただいたところで、…
今日は以上です。
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