「ミニ四ファイターV 」1巻(作・青木たかお)を懐かしみながら読む。【感想/レビュー】
ミニ四ファイター。
確かそんな名前のミニ四駆に関するお兄さん的立場の人間がいた気がしました。ミニ四駆のことは何でも知っていて底抜けに明るい、そんな存在が…。
そんな微かな記憶を頼りに古本屋で買ったこの「ミニ四ファイターV」一巻を懐かしみながら読みたいと思います。
感想&レビュー
ミニ四ファイター登場
なかなか記憶どおりでした。
この漫画の主人公ミニ四ファイターはとてつもなく明るい人間。しかし画像の最後にあるようにちょっとドジなところもある憎めないやつ。そんなコロコロコミック感溢れる素晴らしい兄貴的存在を垣間見ることができました。
この漫画の発刊年月日は1995年。
自分が9歳とか10歳くらいの頃にコロコロコミックで読んでいたことになります。当時の自分からしたらこれだけ突き抜けた太陽のような人間に憧れを抱いていたことも否めないだろうと思いますが今は影のある主人公も好きです。
などと思いをめぐらせながらページをめくると…。
そんな…ミニ四ファイター…!?
嘘だろ!?
まさかミニ四ファイターが子供を突き放すなんて…。素晴らしいマシンの作り方を探求する純朴な子供に対しこのような眼力をお見せするとは…ミニ四ファイターの中には密やかな闇が潜んでいたのか?
そんな不安を感じずにはいられない断絶のシーン…。
こんなシーンあったっけ?と思いながら動揺してしまう37歳の自分。今の自分だからこの眼力に耐えることができているけど当時の自分は枕を濡らしながらなんでだよファイターなんでだよと泣いていたに違いありません。
本当は太陽なんかじゃなかったのかとがっかりしながら読み進めると…。
そうだったのかファイター!
やっぱりね!
だと思った!そうですそうなのですミニ四ファイターのあの発言には真意があったのです。
ミツオくん。きみという人間はこの世界にただ一人しかいないオリジナルじゃないか。
そんな数年後の未来に大流行する歌の歌詞みたいなことを言い放つファイター。やっぱりコロコロの主人公はこうでなくちゃ。
『お前はお前の良さを活かせばいいんだよ』
そういうことかい。
たまらねえ。まさに俺たちの兄貴だ。血縁関係は一切ないがもし大事故に見舞われたら俺の全血液を輸血してあげたい。そんな感情はかろうじて生まれなかったけどそれに近い思いはこみ上げてくるシーンだごちそうさまでした。
さて最後はミニ四駆といえばあれ(かもしれない)的なものを眺めて終わりましょう。
おわりに~ベアリングローラー~
さて最後はこれを眺めて終わりましょう。
なぜなら単純に懐かしかったからです。このページを見るまでベアリングローラーというものの存在を忘れていました。確かにこういうアイテムが売られていたのを思い出します。
しかし僕はあんまりこういうものには興味ありませんでした。
割と素のボディ・素の状態でレースを楽しんでいた気がします。僕はめちゃくちゃエンジョイ勢でした。以前爆走兄弟レッツ&ゴーの感想で書いていた通りミニ四駆自体よりもミニ四駆の漫画の方が好きでしたから。
…などと自分語りもここまでにして、そろそろお別れです。
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